お風呂の用意をしたマコが、

「リュウさんの着る湯上がり、これでもいい?」

と洗いざらしのスウェットを出してくれた。

「うん、何でもいいよ。ありがとう。」

「じゃあ、これ脱衣所に置いとくから、先入って。」

「うん。」

風呂場まで案内すると、「ごゆっくり。」と脱衣所を出ようとした。

マコの手を掴んで、「おまじない。…してやるよ。」と言うと振り返って俺を見た。