「お風呂の用意してくるよ。」

と言って、リビングを出て行った。

何だか夫婦みたいだな…。

一人で想像して照れてしまった。赤い顔をしたところにマコが戻ってきた。

「どうしたの?赤いよ?」

「何でもないよ。」

とそっぽを向いた。



お風呂が沸くのを、テレビを見ながら待っていたけど、マコが何だか落ち着かない。そわそわしてるし、よそよそしい。

「おい。」

声を掛けると体がビクンと跳ねた。

「な…なな何?」

「何さっきからそわそわしてんの?」

「な…何でもないよ。」

「嘘つけ。聞いてやるから言ってみろよ。」

座ってた位置から少し近付くと、近付いた分だけ離れる。