――メッセージを再生します――

『お母さんだけど、電車が事故で動かないのよ。遅くなりそうだから、近くのホテルに泊まるわ。戸締まりよろしくね。』



「お母さんたち、泊まってくるって。電車が事故で動かないんだって。」

「ふーん。そっか。じゃあ、しっかり戸締まりして寝ろよ。俺、それそろ帰るわ。」

「え?帰るの?」

「うん。風呂にも入りたいし。」

「……。」

俯くマコに、ちょっと意地悪だったかなーと思い、

「嘘だよ。一人じゃ怖いだろ?泊まってもいいならいるよ。」

「本当に?よかったー。心細いんだもん。夜に一人はやだ。」

「んじゃ、本日2回目俺の言うこときいてね。」

「…まさかエッチなこと考えてないでしょうね?」

「さあ、どうだろね?」

疑いの目でジロリと睨まれた。