「そろそろ着替えたいから、マコ先に着替えて。」

そう言って部屋を出た。

待ってる間、試技会の様子を思い出していた。


180度開く脚、柔らかい体、針のように伸びた足先、ダイナミックな動き…。

マコは体育大学にでも進学するのかな…?


カチャ…扉が開いた。
「お先に。リュウさんどうぞ。」

と言ってマコが出てきた。

「お茶持ってくるよ。」

キッチンの方へ下りて行った。


トントンとノックの音がして、「もういい?」と入って来た時、帰り際頼まれた事を思い出した。