正門で待ってるとマコが走ってやって来た。

「お待たせ。早く乗って。」

「何慌ててんの?」

自転車にまたがると、

「あ、来た。早く早く。」
と急かす。マコの視線の先に目をやると、女の子が二人、こっちに走って来る。

「あの子たちに捕まると面倒だから、早く行って!」

そう言われ、自転車をこぎだした。

「一体どうしたの?」

「後で言うよ。」

そう言ったまま黙り込んでしまった。