それから気をつけてみてみると、彼は本当にモテるってことが分かった。 女の子たちが頬をピンク色に染めて、彼の元へ寄っていくんだもん。 みんな、可愛い子ばかり。 「あ、サッカー部だ♪」 って誰かが言うたびに私は反応してしまう。 彼がいないか、探してしまうんだ。 ・・・恋、っていうのかなぁ・・・。 認めたいような、認めたくないような。 だって話したことないし。 むしろ声も聞いたことないし。 あっちは私のこと知らないし。 ・・・あれ? 私たちの教室に来るの・・・。 彼、じゃない?