「嘘……本当に笠見財閥様だったの…?」


「だから言ったじゃねぇか。 ちゃんと忠告もしてやったのによ?」


 鼻で笑う蓮に真っ青な顔で蓮を見つめる晶。




 私には止められなかったのかな……?




 晶……倒産したら私との仲戻るかな…?




 信じたいよ…。




「優枝…?」



 …もう一度仲を戻してくれるの?





 そんな甘い考えを少しでもした私がバカだった。




「私はあんたを一生恨むわ。ここではらしてあげる」



 恨む…?




 はらす…?




 私がその意味を理解しようとしていたとき晶が私に向かってナイフを持ちながら走ってきた。