「クスッ…」



 眉間にしわを寄せて奇妙に笑った蓮。



 怖……。




「お前ら、明日は一家そろって路頭に迷うと思え。 お前らみたいな悪口しか言えないような女が一番嫌いだってぇの!! 香水臭いし、ちょっとカッコイイ男がいればホイホイついてくような女がな!!」



『…ッ……』



「路頭に迷うなんて…あなたの権力じゃ無理でしょっ!?」



 まだ反抗するの……?



 やめておいた方がいい…。




 私の家と蓮の家は……。




「晶ちゃんだっけ…? やめておいた方がいいよ…あとで後悔するのは君たちだよ?」

「え…」

「秘密だからこれ以上は♪」



「ごめん、晶!! 私、路頭に迷うなんて無理!!」

「私も!!」

「ごめん!!」


 晶以外はみんな逃げて行った。


「意気地なしっ…」