完璧男子

 俺も急いで部屋を出るとポカンとした顔で突っ立っている橘。




「優枝は!?」

「トイレに駆け込んでいったよ…」

「トイレ…? 俺入れねぇじゃん」




 トイレの前の壁にもたれかかり待つ俺。






 大丈夫かよ……。





「うぅー…」



 と涙目で出てきた優枝。




「おいおい…もう今日は帰るぞ」

「うん…」



 

 俺は優枝をおんぶして車まで運んだ。




「もー、こんなところでイチャつかないでよねッ。私だって歩夢に会いたいよ」




 橘にそう言われ苦笑いで車に急ぐ。