完璧男子

「どうされたんです?」



 秘書の篠原は不思議そうに高いヒールをコツンッと鳴らして一歩俺に近づいた。




 篠原は優枝のマネージャーから俺の秘書になった。





 優枝が言うにマネージャーは必要ないそうだ。




「優枝が体調悪そうでさ」

「経済界のトップに近づきのお方が奥さんの体調が悪いから早めに帰ると…?」





 ニヤッと黒い笑みで椅子に座ってる俺を見下ろす。





「わりぃかよ。ちゃんと仕事やってけば文句ないだろ」

「はい、もちろんですとも。…ですが、何かお忘れでは?」

「んだよ…」




 篠原には俺も本性で接してる。




「私がドがつくSということ…ご存知ですよね?」




 クスッと笑うとお辞儀をして秘書室に入って行き、30秒くらいすると再び出てきた。





 大量の書類と共に。