教室に一緒に行く。


 扉を開けると視線が一気にこっちへ来る。


 …何…?



「蓮くぅん♪おはよぉー。 …どうしてぇ~、優枝ちゃんなんかといるのぉ?」


 クラスでも有名な女の子が集団で押し寄せてきた。


「一緒にいちゃだめなわけ?」

「だってぇ…優枝ちゃんってぇ…男遊び激しそうだしぃ~、蓮君と釣り合ってないよぉ?」

「あのなぁ…「ごっ、ごめんね!? 私が離れればいいのかな?」


「そうだよぉ? ついでにちょっと一緒に来てくれるかなぁ?」


「うんっ! わかったから…」



 派手なメイクをしてる女子のみんなは私に早く早くと視線を送ってくる。



 あとをついて行くと人通りの少ない廊下に来た。


 こっちは東校舎でめったに使われない。



「ねぇ? 蓮君となんで一緒に登校してくんのぉ?」

「…幼馴染なの」

「だからって登校してくる必要ないよねぇ?」

「ごめん」

「どういう関係なわけぇ?」

「…わかんない…こっちが聞きたいよ」

「はぁ?」