「大丈夫だよ? 蓮」



 たしかにばれちゃったのは…大変なことになりそうなのはわかる。




 でも、みんなが私と蓮のために協力してくれて大助かりなんだから。





 それ以上に前よりもクラスに一体感が出た気がする。






「私、あのままみんなに自分の家のこと隠すのも嫌だったの。いつかは来るんじゃないかってことも考えてたし……いまさら後悔してもどうにもならないなら対策考えたほうが絶対いいよ」



「…あ…あぁ…そうだな」

「優枝ちゃん…ありがと」




 みんなが笑顔になると同時にドアが勢いよく開いた。




「きゃぁっ!! 優枝ちゃ~ん♪」

「夕菜ちゃ~ん」



 私の横にストンっと座るとニコニコ笑ってる。




「バイト今日からだったんだ~」

「うんっ」

「わかんないことあったら言ってね? …でもなんでお兄ちゃんの部屋に?」

「えと…」




「俺が話したいっていったんだ」



 蓮がそう言った。