「優枝…」

「なぁに?」



 俺は震える声をだす。









「俺と結婚してください」













「…ぇ…?」

「俺が18になったらだけど…」

「…」

「拒否権なし」

「…」

「手ぇ出して?」



 優枝は無言のまま手を差し出した。




 俺は内ポケットから小さな小さな優枝の手にピッタリな小さな指輪を出した。





 スッとはめた瞬間。




 
 ギュッと優枝に抱きつかれた。




「優枝…?」


「…ふぇ…っ…」