観覧車が地上につくと急いで車に乗った。


「優枝、これに着替えろ」


 そういって渡されたピンクのドレス。




 ところどころに同じような色のレースがついていてすごく素敵。



 …って、やっぱここで着替えなくちゃいけないの!?




 私はベンツの後ろにドレスと共に放り投げられた。



「うぅ……」


 仕方なく後ろの方であまり見えないように着替える。




 前には蓮。


 運転席には塚本さんがいる。




「優枝様? お着替えできますでしょうか?」


 塚本さんが私に聞く。



「あっ…平気「優枝は大丈夫だから。塚本は運転に集中しろ」


「かしこまりました」




 蓮はそう言うと後ろを振り返った。



「れっ、蓮っ!!」

「何? 着替え手伝ってほしいの?」

「違うっ!!」

「じゃー何? 見ててほしいの?」