＊3日後＊

「優枝ちゃーん」


　インターフォンを通して聞こえた声。




　夕菜ちゃんだっ!!



　私は準備してあった鞄を掴んで外に出た。



　入口に立ってた夕菜ちゃんはゆったりしたセーターに花柄のスカートをはいて茶色のブーツでまとめてる。



　すごくほんわかした雰囲気の夕菜ちゃんに似合ってる。



　私は花柄のロンTに薄い茶色のワンピースで白いもこもこしたコートでムートンブーツを履いてる。



　冬だからね、防寒対策もしたいけど…おしゃれもしたいから難しいよね。



「優枝お嬢様」



　塚本さんが車のドアをあげて待っている。


「夕菜さんもどうぞ」

「ありがとうございます」




　私の横に座った夕菜ちゃんは私にこそっと耳打ちをした。



「相変わらず紳士だね～塚本さんは」



　ずっと私の家のことを分かってくれてて仕事も夕菜ちゃんが出来ることは内密で付き合ってくれる。




「だねー」

「歩夢のほうがかっこいいけど」

「蓮のほうがかっこいいけど」



　2人で笑いあった。