「あら? 蓮君の親友の…歩夢君じゃないですかぁ? どぉしてこんなところにいるんですぅ?」




 一気に変わった声。





「…誰、君」

「えっ!! ご存知ないですかぁ? この学校1モテる女子でぇす♪」

「…何いってるの? 学校一モテる女の子は優枝ちゃんだよ」



 普段の歩夢君からは見れない冷やかさがすごくオーラに出てる。





「そんな冗談っ、おもしろいですねっ♪ 歩夢君はぁ」

「そのまま返すよ」

「……この子のどこがいいのぉ?」

「…優枝ちゃんは蓮のだし…ね? とにかくこの2人に手をだしたら俺と蓮黙ってないから」




 びしっとそう言うと夕菜ちゃんの手を引っ張った。



「あっ、歩夢!?」



 そのまま歩夢君の胸の中にスポッと納まった夕菜ちゃん。




 顔真っ赤…。



「えっ? どういうことぉ? 私というものがありながらぁ~…」


 がしっと歩夢君の腕に絡みついた夏川さん。




 そろそろヤバいんじゃないのかな…。



 さっきまで蓮だったのに…今は歩夢君なの!!??