「ごめんなさいっ…」


 できるだけ大きな声で謝った。



「優枝、なんで謝ってんの?」


 あの男の人を睨みつけてからこっちを向いた。




「えっとぉ……蓮の…彼女がこんな奴で…ごめんなさいって言う…」

「んなこと必要ねぇし…こんな奴って優枝さ、自分の容姿分かってて言ってんの?」




 呆れた顔で蓮が問いかけた。




「分かってるから言ってるんだよ…?」

「…まったく分かってねぇな。 優枝に言っても無駄だけど…とにかく謝る必要はない」

「…はい」




 そういわれて一歩蓮に体を近づけた。





 なんとなくそばにいたくて…。





 集まる視線の中蓮に近づいた。





 そのまま蓮を顔が気になって上を向く。