蓮はスッと私に手を伸ばしてきた。



 反射的にキュッと目を瞑る。



 ―――コツンっ



 片手で軽く私の頭をたたいた。



「すっげぇショックだったんだからな?」

「…だったら…今から撮ろっ?」



 いいよね…?



 
「…仕方ねぇな…」


 さっきまで嫌がっていた蓮は私の手を引っ張ってプリクラ機の中に入った。





 
「こんなちっちゃかったっけ…?」

「蓮、大きくなりすぎだもん」

「そう?」



 私が操作をしていく中蓮は辺りを見回してる。




 準備ができてカウントダウンが始まっても全然笑わない蓮。




「蓮ー…笑おうよー!!」

「…はいはい」



 私に言われて無理矢理笑顔を作る。