「蓮…あのさ…」

「ん?」

「…果菜実さんのことが好きなの…?」



 蓮の足と足の間に座っている私は後ろにいる蓮のほうを少し見ながら言った。


「俺が…? ……そうかもな」


 ちょっと真剣な顔になった蓮。




 え……?



 知らない間にボタボタと落ちてきた透明な液体。




「そ…っか…。…おっ、応援するっよ…!! 頑張ってねっ…」



 つらい…。




 蓮のほうを向けない。







 でも、蓮が幸せにならないほうが辛いよ。





 だから…応援するね…?




 勇気持つよ……。


 弱音は吐かない…から…。


 




 果菜実さんも蓮のことが好きなんだからっ…きっとうまくいくよ…。