声はでない。




 スケッチブックも届かない。





 蓮は目を瞑っている。





 するとまた蓮の唇が降りてきた。






 今度は長い。





 私はバッチリ目を開けている。






 長くて甘いキスが終わる。





「……蓮…」




 え…?






 声…?