「優枝!! バカ!! こいつ明日用あるから無理」

「蓮ー…俺らの元気の塊取ってくなよ…」


「わりぃな!! こいつ俺のだから」






 …期待させないでよ…。




 もしかしたら…って思っちゃうじゃん…。




「明日は財閥のパーティーだぞ?」

「あ…」




 耳打ちしてくる蓮。




 忘れてた…。





 蓮がいなかったら絶対忘れてた。





 明日パーティー会場であの人と出会わなければ私たちは『好き』のふた文字を言えてたかもね。






 ね?






 蓮…?