………………………………………


まさか……。



まさかのまさか………。


今まで恋愛に90%興味がなかった私が……


………“一目惚れ”?


「う…そ……ぉ」


「嘘でも夢でも勘違いでもありません。真実です、現実です、絶ッ対です!!」


私がパチパチと瞬きしながら言葉を零すと、莉奈が机をバンッと叩いてまくし立てた。


莉奈さん……
迫力ありすぎです……。



莉奈がいきなり大声を出して派手に立ち上がるから、周りの子がびっくりしてこっちを見ている。


一斉にクラス中の視線が私と莉奈に集まる。


莉奈の大声で我に返った私は慌てて莉奈を鎮めた。


「あ・の、陽菜が……ねぇ…。
詳しい事は後でたっぷりと聞いてあげるわね♪」


……やたらと“あの”を強調する莉奈は、まだ私の話を根掘り葉掘り聞くつもりらしい…。


ニヤリ…と妖しく微笑んで、自分の席に戻った莉奈は……悪魔です。<泣



 ― ― ― ― ― ― ― 

―――昼休み―――



「さぁて……全て吐いてもらいましょうか、陽菜さん♪」


昼休みの屋上。


お弁当を食べ終わった莉奈はやけにニヤニヤしながら私に詰め寄る。


何故ニヤついているんだ、莉奈さん……。