さっきから変なテンションの莉奈に腕を引っ張られて、私が連れて来られた場所とは――…


「なんで……っ」


「あ、ほら、いたわよ。あなたの愛しのダーリンが♪」


………。
何ですか、莉奈さん。その“愛しのダーリン”って言うのは……。
あなた、本当に平成生まれですか……。


そう。私たちが今いるのは、隣のクラスの出入り口付近。


つまり、宮田君のクラス……。