―――翌日―――


「……陽菜さん?ちょっとこっちにいらっしゃい?」


「は…はい…?」


それは、突然の出来事だった―。


いつも通りに昼休み、莉奈と一緒にお昼を食べようと席を立った時だった。


突然、莉奈が私の所に走って来てにんまりと、妖しく微笑んだ。


「なっ…何…?」


「陽菜、早速だけど、偵察に行くわよ」


「てて…っ偵察って、何ですか…?」


その迫力に、思わず敬語になってしまった。


だって莉奈、恐ろしく気合いの入った顔してるから…っ!!


恐い……っ!
莉奈さんその表情、恐い…!!


「さぁっ行くわよ!」


「莉奈ぁーっ!」


勘弁してよーーっ!!



 ― ― ― ― ― ― ― 


「莉奈、私、帰りたい……」


「だーめっ!今さっき来たばっかでしょー!?」