「……ナ! ……ヒナ!」


「……」


「水無月 陽菜!!」


「はひっ?!」


気が付けば………、


クラスの皆が苦笑してて……


何故か担任が物凄く怒ってて……


あれ? 私、何してたんだっけ…?


確か……

お昼休みの後、次が大嫌いな社会の授業だったから、サボろっかな〜、なんて考えながら保健室行こうとして……、


先生に捕まって……?


あ。そうそう、んで、結局サボれなくて、嫌いな社会の授業を受ける羽目になって……今、に至……る?


あれ。何か変……。

ちゃんと授業受けてたはずなんだけど……。


先生、怒ってるし…?


「水無月、今は授業中だよな? それはわかってるよな?」


「はい…」


や、やばい……。

野田っち(担任のあだ名)、かなりキてる……。


糖分足りてる?


あ。カルシウムか…<笑


なんてどうでもいい事を考えていると……、


「水無月、放課後居残りだな」


ニヤリ、と目の前の野田っちが不吉に口角を上げる。


な………


「何で?!」


「授業サボってる罰」


「今日はちゃんと受けてるよ?!」


「じゃー…いつもの分?」


「い……今更?!」


「……サボろうとした罰」


「実際はしてない!」


「だ〜もうっ!とにかく居残りは決定事項!!」


そ、そんな………


殺生な〜〜〜!!


 ― ― ― ― ― ― ― 



「災難だったわね、陽菜」


「莉奈ぁ〜〜!!」