X'mas☆stories



「あ……。」



その箱の中には、リボンの形をしたネックレスが入っていた。


「安物だけどさ、いつかもっといいもの買うから、これでちょっと我慢してて。」





バカ……





「充分すぎる……うぅっ」
「えっ!?なんで泣いてんの!?」



突然泣き出すあたしに、紅くんはおろおろとする。



「とりあえず泣き止めって。な?」

「ひっくっ。……ずっと大切にするから……っ。大切に……。」





グッ!!



大切にする。と言いかけたところで紅くんはあたしの頭を自分の胸に当てた。






「もぅ、わかったから。
心配してくれてありがとな。

これからもずっと、一緒にいよっ。」





うん。