X'mas☆stories



「はぁ……はぁ……紅く…速すぎ………。」





引っ張られたまではよかったものの、足の速さは男の子に到底かなうわけ無い。



「わりぃ……ついテンションが上がっちゃって…でも、きれいだから見てみ。」



促されて顔を上げるあたし。












そこには大きなきらきらしたクリスマスツリーが立っていた。


ツリーの周りにも妖精や動物の形をしたイルミネーションがたくさん。









「すごい……」


つぶやくあたしの声を聞き逃さなかった紅くん。


だろ?と得意そうな顔であたしをみる。





































「そーだ。千夏にはちゃんと話さなくちゃいけねーな。」