クリスマスイブ前日。
ひかりとのぎこちない会話があれからずっと繰り返されている。
本人は気づいていないのか、それとも気づいていて触れないのか、正直よくわからない。
「そういえば、あんた。
明日デートでしょ?どこいくの?」
「えと、紅くんがきれいなイルミネーションがあるとこに連れてってくれるみたい……。」
「へぇ。意外にロマンチストなんだ。」
「うーん……自分の趣味がちょっと入ってるかな?」
へぇ。
このひかりの返事から会話が続かない。
どうしよ……なんか話さなきゃ。
「あ、あのさっ。」
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