X'mas☆stories




「はぁ……。なんかよそよそしかったかなぁ……。」



でも、動揺もするよぉ。
いくらなんでも友達が彼氏と付き合ってるなんてさ……。





帰り道。

自然と向かっていたのは、紅くんにネックレスを買った店がある通りだった。





「あ、はは……なんで こんなとこきちゃったんだろ……。」



もう、別れちゃったほうが吹っ切れるじゃん。

なんで、今日いえなかったんだろ……。







廊下であったとき、紅くんは嬉しそうな顔であたしに駆け寄ってきてくれた。


でもあたしは、ひかりと同じ対応しかできなかった。




「どうした、千夏?
まだどっか悪いのか?」

「ううん。あ、あたし今先生に呼ばれてるから行かなくちゃ。

ごめんね。」







思わずその場から逃げ出しちゃった。

その後も、チラって姿が見えただけで、あたしは紅くんを避けた。








どうして2人ともいつもと変わらないんだろう……

あたしだけ置いてけぼりにされてる気分。



なんで、ひかりはあたしのこと心配してくれるの?

なんで、いつもは照れるくせに学校で話しかけてくるの?











もう、苦しいよ。

嫌いなら嫌いって言って。
付き合っているなら付き合ってるって言ってよ。