「ぅ……っ。……っく…っ」 篤人の姿が見えなくなったとたんに、止まったはずの涙が一気に流れ出した。 こんなにも1人の人を好きになるなんて思わなかった。 絶対に叶わない恋だとわかっていたのに諦めきれなかった。 しゃがみこんだあたしに、誰も手を差しのべてくれない。 わかってる。 でも、今は誰かがそばにいてほしい……。 ────グッ!!