「さえ!!」
「ん?」
教室に入るなり篤人に腕を引っ張られ、あたしは寒々しい廊下につれていかれた。
「何?テンションあがる気持ちはわかるけど、何もこんなとこで落ち着かなれると困るんだけど。」
「7時!!
すみれ公園に7時に来い!!
告白をして、必ず返事をもらってそこに集合する!!オッケーでもフラレても、必ず!!
いいな?」
「…………っ。」
思わずしたを向いてしまったあたし。
7時?告白の返事?
あんたがいなきゃ、あたしの返事なんて聞けるわけないじゃん。
「いいなっ。ぜぇぇったいだからな!!」
「はいはい。」
篤人をなだめたあたしは、さっさと教室に戻った。


