「ほら、用が済んだならとっととでてって」 「ちぇっ、もう少しゆっくりしたっていいじゃん」 ムスッとふくれる篤人を無理やり追い出し、あたしは窓をしめた。 「……………。」 こんなんじゃダメだ。って言えた。 もし言っていれば、また明日も、あたししか聞けない告白を聞けたのに……。 こんなに苦しくなるなんて思ってもなかった。 これだけそばにいるのに、いくら想っても、あんたはあたしをみてくれないんだね。 ズルい。 自分ばかり、言いたいこと言いやがって。 「もう……聞けないんだ。」