双子様の恋愛

*來堵




まじでムカついた。






俺ってかなり信用ない。






だけど、キレてる自分にもムカつく。







バカ正直な菜架が言いかけたのに言わなかったのは、重大なことだからかもしれない。






心のどこかでわかってるけど、ムカつく。









授業受ける気にも学校にいる気にもならなくて、帰ることにした。







仕事あったほうがよかった。









「あれ、來堵?」

「…ただいま。」

「学校は?」

「いたくない。」

「菜架ちゃんとケンカ?」

「だったらなに。」

「別にいいけど。大事にしなよ?大好きなくせに。」






うるせぇ母ちゃん…。





わかってる。






俺は菜架が好きすぎる。






今も。







キレる前に優しくしてやれば良かったか…?







…でも、ムカつく。






あーもう!