「疾風!?どうゆうこと!?」

「聞こえてたんだよ。あとちょっとで落ちる?はっ、笑わせるな。信じようとしたわけねぇだろ。」

「ちっ…使えない。やっぱ産むんじゃなかった。」

「じゃあな。二度と俺の前に現れるなよ。」







最低だ。





あいつは何も変わってなかった。






自分にも嫌気がさす。







頭は切れたままだ。







「陽?俺だけど…」

「どうした?今日は…」

「笑いとまんねぇ。ははっ。」

「意味わかんねぇから。俺んち来い。」








陽の家までとりあえず向かう。






って、元俺の部屋だけど。







「疾風!お前…なにがあった?」

「なぁ、誰か殴りたい気分。」

「バカ。俺らもうガキじゃねぇの。」

「知るかよ。」






陽のため息の意味も、表情の意味もわからない。






わからないけど、この感覚は昔味わった。






捨てられたばっかのあの時だ。