「來堵性格わるーい。超俺様ー。」

「莉乃。今から仕事?」

「うん。來堵は仕事何時から?」

「3時から。」

「ふーん?昼間から菜架リン襲っちゃダメだよ?」

「うるせぇ!はやく行け。」

「行ってきまーす。」





ニヤニヤしながら出ていった莉乃。





わかってるって。




昼間から襲わないし、菜架が意識するまで待つし。




まぁ…ちょっと羨ましいとは思ったけど…。







莉乃が出てから何分か後に菜架が家についた。






「來堵!つ、疲れた…はぁ~」

「ぷっ…そんな急いで、どんだけ俺に会いたかったの?」

「えぇぇえぇ!?だ、だって來堵が走れって!」

「はは!わかってるよ。ちゃんと走ってきた菜架がカワイイからいじめてみた。」

「えっ…あの…それは喜んでよい言葉でしょうか?」

「好きにすれば。」






俺がそう言うと顔を真っ赤にさせた菜架。




言葉の意味わかってんじゃん。




やっぱ菜架サイコー。






「莉乃ちゃんと疾風さんは?」

「莉乃はちょっと前に仕事行って、疾風さんは練習じゃね?」 

「弘夢さんと咲樹菜さんは?」

「昨日から行方不明。どっかでデートしてんだろ。」

「仲いいもんね~。」





この家で本当の二人きりになるのって初めてかも。





菜架は多分なんも意識してねぇな。





それでいいんだ、まだ。





俺達はゆっくり進もうな?





俺は菜架を手放す気はないからな!