双子様の恋愛

「あぁ!菜架センパイもいる!」

「どど、どうも…。」

「來堵はいない。ラッキー♪」





マヤって、來堵のことは嫌がるんだよね。




なんでかはやっぱり不明。





「2人そろってどうしたんですか?中等部に来るなんて!」

「文化祭でショーやんなきゃいけなくて。男モデル2人探してんの。高等部にはいなかったー。」

「そうだったんですか〜!それで3年!」





マヤは女だからね。




あたしも來堵も人脈広くないから簡単にはいかない。





「2人はムリですけど、1人なら3年に有名な人いますよ?莉乃センパイ達が高等部行ってから転校してきたんです。」

「誰!?」

「佐倉虎って言うんですけど…。クールさが売りの人気上昇中モデルです。」

「へぇ〜。」





使えるかも!





「でも、ホントにクールっていうか一匹狼っていうか…。誰にも笑わないってうわさです。」

「うわ〜。」

「よく屋上に1人でいるって聞いたことあります!」

「わかった。ありがと、行ってみる。」

「センパイのお役に立てて嬉しいです!!」





マヤはニコニコしながら去っていった。




マヤの勢いに菜架リン唖然。






「菜架リン、マヤいい子だから大丈夫だよ〜。」

「う、うん!」

「行ってみよっか、屋上!」






久しぶりに中等部の屋上だぁ〜。





佐倉虎かぁ…。