コノユビトマレ

「んで?どこに出現すんだ?」

「それがまだ分からないのよね~」

梨乃は顎に手を添える。

お前は探偵か。

「目撃証言も、バラバラなのよ。理科室だったり、音楽室だったり・・・」

「ふぅん」

「でもそれも本当か怪しいのよね・・・・・・・・・・・・て、あれ?」

「え?」

梨乃が指差す方向に、怪しき人影が。

「おいおい、まじかよ」

その人影は、ものすごいスピードでこちらに向かってくる。

「やばいよ、もうあれ不審者じゃん!」

完全に恐れた梨乃は俺の腕をひいて逃げ出す。

「おい、あぶねーって!」

引っ張られてる状態の俺は今にも体勢を崩してしまいそうだ。