コノユビトマレ

俺も校門をくぐる。

ま、男にとってはこの門はハードルと同じくらいかな。

「さ、やるよー☆」

梨乃はホントに怖いものなしだな。

普通の女子なら「キャーキャー」言って学校にも近づかねーよ。

「こっちこっち」

梨乃は学校の裏側に俺を誘う。

なるほど、確かに学校は戸締りしてあるから、玄関からは入れないか。

と、着いたのは家庭科室の窓。

「ここの鍵ね、壊れてるんだ♪」

「なんで知ってんの?」

「こんなこともあろうかと、どこか鍵が壊れてる窓がないか探してたのよ」

準備のはえー奴。

けど、これならスムーズに入れそうだ。

家庭科室に入り、出入り口の扉を開く。

明かりは非常口の看板のみ。

明るいが、緑の光が気味悪い。