『あ、そうだ、唯にこれを渡しておく。』


『わかった。確かに受け取ったわ。』


唯とりょうやが何かしている。


……唯にベタベタしやがって……。後で覚えてろ、りょうや……。


「……まだか……?」


『あ、すまねえなジュン。お前の彼女としゃべってて』


りょうやがわざとらしく言う。


「黙れ。殴るぞ。」


『まーまー、落ち着いて。りょうやもジュンからかうのは止めな。ほら、さっさと行くよ。』


唯がさいそくする。


「お、おう。」