「……さて、そろそろやるか。」


りょうやがため息混じりにそう言った。


その途端


グサッ……


「ぐ……。何だ……?」


見ると、手から血が出ていた。


「フッ……。これが俺の実力だ。今の俺は、言葉を言わなくとも魔術が使えるんだ。」


その実力は本物だった。