翌日…。 「ちょっと行ってくる」 朝から慌ただしく俺は動きながら 家には妹の真帆しかいなかったが 家を出ようとしてた。 「お兄ちゃん、デート?」 真帆は牛乳の入ったマグカップを持って 玄関までくる。 「みたいなもん。真帆もくるか?」 冗談まじりに言うと真帆は真っ黒な髪を揺らしながら 「人のデートに首突っ込むほど暇じゃないし」 ってちょっと笑う。