久石先輩に連れて来られたのは屋上だった。
「うーん、気持ちー」
のびーっとする久石先輩は屋上にねっころがる。
「最近どうー?」
「最近……ですか」
思い返せばうまくいかないことばかりだ。
ひかるを好きって認めざる得なくなったら
どんどん崩れてった。
「最近さぁーあいつ部活全然集中してないんだよねー」
「あいつって…ひかるですか?」
「そうそう」
っていって頷くとあたしのほうをくるっとむくと
「あいつさぁ、珍しく部活中にだるいっつって部室で休んでたんだけどさ。
寝言でほのかちゃんのこと言ってたよ?」

