陸君が手を出したとき 「陸君やめて!!」 自分でも聞いたことない声がでた。 ごめんね、陸君。 …でも。 ありがとう……… 陸君も止まる。 あたしは情けないけど 涙ばっかりがあふれて あふれて… あふれて… 目の前が見えなくなった。 そのあとは 冬哉がなにかいろいろ言ってきたことしか 記憶がなくて 途中で香絵が来てくれたとこからしか なにも覚えてない。