「ほのか…」 「ん?」 冬哉があたしから離れてから珍しく香絵が 怪しいものを見るような目であたしをみた。 「こんなこといいたくないんだけど… 冬哉君今日変じゃない?」 「え、そう?」 あたしは香絵に言われてから気づく。 ……冬哉ワックス使ってない。 冬哉がなにも髪につけてなかった。 しかもピアスが今日外れてた。 なにをするにもかならずついてた銀のピアスが外れていた。 「ねぇ、今日本当に行くの?」 いままで一度も冬哉を否定したことなかった香絵が 冬哉を怪しく思ってるのはよくわかった。