連れてこられたのが屋上。 あ… 東とあった場所だ… なんてどうでもいいことを思っていた。 「ひかる」 ほのかに名前を呼ばれた… ような気がした。 実際どうだったんだろう。 ほのかは景色をぼーっと見ていた。 「…別にあたしいいから」 沈黙が続くと突然話だした。 今だに俺とは目を合わせない。 「だから…変に嗅ぎ回らないで」 …コツン 俺の心に石がぶつかった気がした。