「なぁ?ほのかの話しって誰から聞いた?」 俺が小さい声で聞くとその子は 俯きながら 「うわさで咲ちゃんから…」 東海林か…。 東海林は前の席だ。 左がさっきの女で右がほのかが俺の席だ。 ノートを切って先生に気づかれないように東海林に渡す。 東海林は驚いたような顔を見せるもすぐに 紙が戻ってきて 『杏ちゃんからだよ』 と返ってきた。 隣のクラスの奴か。 俺は東海林からもらった紙をびりびりに破いて 授業の後に捨てると 隣のクラスに向かった。