おかん

それでも本人の強い意志で
外泊許可が出た。

二階に上がる体力はなく
一回のリビングにずっといた。


おれは仕事が終わると
すぐに車を飛ばして帰り
真っすぐに家へと帰った。

家に帰るとリビングに
みんなが集まって
テレビを見ていた。

おかんがこっちをむいて
『おかえり。』と言った。

『ただいま。』と言い
部屋へと駆け上がった。

部屋に入ると
涙が溢れてくる。

こんなにも近くに
幸せの形はあった。

気付けなかっただけ。

おれの涙腺は緩くなっていた。

だけどおれには
決めていたことがある。

家族の前では泣かない。

おれが家族の
支えとなるため。

でもやっぱり泣かないのは
無理みたいだ。

でも1人でいい。
誰かに見せる
必要はない。






少しは強くなれたかな。