おれはいつだって
1人で生きてる
つもりだった。

家族の中では
浮いた存在にあり
仕事に就いて
ある程度お金にも
余裕をもち始めて
おれは誰の助けも受けず
生きいている。
そんな勘違いを持っていた。

支えになるものは
いっぱいあったはずだ。

友達。先輩。後輩。
職場の人。家族。
そしておかん。

近くにたくさんあった。
おれは何を
見ていたんだろう。

『まともな人間に
なりなさい』

その言葉の意味も
今なら分かるのに。

遅すぎた。

一番おれを愛してくれた人に
おれは何も与えて
やれなかった。

憎んでほしかった。
憎んで憎んで
葬ってほしかった。

その愛を感じていたのに
分からないふりをして
それから逃げていた。

遅すぎた。






おれは弱い。