キキーッ、ドン!!!

その瞬間、わたしの頭の中が真っ白になった。何が起きたのか分からないまま、わたしの意識は遠のいていった。










わたしは、夢を見た。暗闇に自分がひとりぼっちだった。声を上げてみても始まらなかった。
もう…ダメなのかな…。そう思い始めていた。しかし、その時、どこからか光が一筋舞い込んできた。それは、女神様がくれたような、優しい光だった。光が目に届き、安心していた次の瞬間、わたしの耳に激痛が走った。
イヤぁぁぁぁぁぁぁぁ!


目が覚めたのは、病院のベッドの上だった。
お母さんとお父さんが見守ってる。それに、横にもう1人…。背の高い茶髪の…。
誰だっけ?
あら?あの制服…うちの学校のだよね。
なんでだろ。どっかで会ったかな?
ってか!なぜあたしはここにいるの?
(ねぇ、お母さん…。)声…あたしの声がない!いや、聞こえてないのはあたしみたい。お母さんが反応した。何か言ってる…でも、、、
あたしには、その声は聞き取れない。
(助けて!誰か!耳が聞こえない!!)