「母さん、俺がいますぐ市原送ってくるから。はい、タオル」 「ありがとう」 そういって、栗野はあたしにタオルを渡してくれた。 栗野来てくれて助かったぁー! 「市原ん家のひとも心配するだろ、だから帰ろう。」 「うん、お邪魔してすみませんでした。」 「いーえ、そんなことないわよ。仁菜子ちゃんまた来てね。」 「えっ、あっはい…。ありがとうございました。」 そうして栗野の家を出てあたしを送ってくれた。